Amazonは、Kindle Storeで販売されている電子書籍をWebブラウザだけで読むことができるWebアプリ「Kindle Cloud Reader」を発表した。
米Amazon.comは、Kindle Storeで販売されている電子書籍をWebブラウザだけで読むことができる「Kindle Cloud Reader」を発表した。
現時点でサポートしているWebブラウザは、Google ChromeとSafari。iPadのSafariでも動作する。Amazonは「Kindle for iPhone」「Kindle for iPad」「Kindle for Android」など、各デバイス向けにネイティブアプリを用意しているが、こうしたWebアプリを提供した背景には、Appleなどのプラットフォーマーへの不満が挙げられる。
Appleは、App Storeに登録するアプリ内に、コンテンツを販売する外部サイトへのリンクやボタンの設置を禁止するルールを厳格化している。これに対し、米AmazonのKindleや米Barnes & NobleのNOOKなどの電子書籍リーダーアプリはアプリ内から自社ストアへのボタンやリンクを削除したが、Appleの30%課金と同社が顧客情報を譲渡しない点に対して不満を抱き続けている。
出版社の中には、アプリ経由の新規購読申し込みを停止したWall Street Journal(News Corp)や、Webアプリに移行したFinancial Timesなど、プラットフォームに依存しないコンテンツの提供形態を模索する動きが強くなっており、Amazonもこうした道を模索しているようだ。
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