<ラグビーW杯:ニュージーランド83-7日本>◇16日◇1次リーグA組◇ハミルトン

 日本はタックルのミスがニュージーランドの3倍近い22回で、攻撃もきれいにラインを突破した回数はゼロ。主力を温存した中で内容が問われる一戦だったが、完全な敗北に終わった。

 世界一の速さを目指していたライン防御は詰めが遅く、スペースを得たノヌー、スミスの両CTBに自由に走られた。NO8菊谷主将は「防御で見せられなかった」と悔やみ、フッカー青木も「CTBで抜かれたので(FWのカバーを)厚くしたら、次は外側で勝負された」と、お手上げだった。

 前回対戦した1995年W杯は17-145で歴史的大敗。その後に創設されたトップリーグにはオーストラリアなど強豪国から超一流選手が多数加わった。質量とも格段に充実した国内リーグは代表強化にもつながっているが、好結果が出ない。

 16年の時を経て再びラグビー王国から宿題を出された。それでもカーワン・ヘッドコーチは「目標は変えない。評価は大会を通して下されるべきだ」と話した。追い詰められた日本は残り2戦で2勝を目指す。