もんじゅ、原子炉容器の10月復旧目指す 原子力機構
日本原子力研究開発機構は23日、6月下旬に高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器内から引き抜いた炉内の中継装置の点検・調査結果を福井県に報告した。原子力機構の野村茂雄敦賀本部長代理は県庁内で記者団に「10月ごろまでには(原子炉容器を)元通りに復帰させる」との意向を示した。
来週にも復旧作業に着手し、装置を引き抜くために取り外した原子炉容器のふたの一部などを元の位置に戻す。装置の落下に伴う炉内への影響調査も行う。新たに製作した中継装置本体の設置はその後進める。今年度中としてきた40%出力確認試験の開始について、野村氏は「そのために準備をしている」と述べ、計画に変更がないことを強調した。