ジョブズ氏死去、名スピーチ動画には数秒に一度の追悼コメント

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Youtubeに掲載された、2005年スタンフォード大学卒業式でのジョブズ氏のスピーチ動画

 米アップル社は2011年10月5日、創業者で前CEOのスティーブ・ジョブズ氏が死去したことを発表した。この悲報を受けて多くのインターネットユーザーは、TwitterやFacebookなどで哀悼の意を表明。またジョブズ氏の名スピーチとして有名なスタンフォード大学卒業式の動画には、数秒に一度のペースで追悼コメントが寄せられている。

 ジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学の卒業生に向けて贈ったスピーチは、その人生訓や死生観が聴衆の心を打ち、さらに動画サイトに掲載されたことで大きな反響を呼んだ。ジョブズ氏はスピーチで、3つのトピックについて語った。「connecting the dots(人生の点をつなげる)」、「love and loss(愛と喪失)」、そして「death(死)」について。このうち「死」についての話では、自身の病気(ガン)について言及。死に直面した経験から、

「Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma, which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice, heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.」

「あなたたちの時間は限られているのだから、誰かの人生を生きることで時間を無駄にしてはいけない。ドグマに捕らわれるな。それは他人の考え方と共に生きるということだから。あなた自身の内なる声、心、直感を、他人の意見というノイズによってかき消されないようにしなさい。あなたの内なる声、心、直感は、あなたが本当になりたいものをすでに知っているのだから。それ以外のものは二の次でいい」

と述べ、限られた人生の時間を無駄にするなと、社会へ羽ばたく若者たちに呼びかけた。

 ジョブズ氏のこのスピーチは、スタンフォード大学が動画共有サイトYoutubeに掲載し、世界中の人々に広く視聴されている。そしてジョブズ氏死去の報が流れた直後からは、数秒に一度のペースで、「RIP Steve(スティーブよ、安らかに)」、「Steve, you were one of the greatest. I’m in shock.(あなたは最も優れた人物の一人だった。ショックを受けている)」など、ジョブズ氏の死を悼むコメントが数多く寄せられている。

◇関連サイト
・Steve Jobs’ 2005 Stanford Commencement Address(英語) – Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc

(三好尚紀)

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