CHAKAって、あのCHAKA?

2011年8月 8日(月) 8:57:06

昨日も数万字執筆してたのでブログを書く気になれず。
執筆の大きな壁は越えつつあるが、最大の壁がもうひとつある。まだ考えが煮詰まってない第5章。あぁ越えられるのかなぁ、あの壁…。

とか悩みつつ、土曜日は横浜トリエンナーレの初日。
新港ピア BankARTLife3「新・港村 小さな未来都市」で展示している「八戸レビュウ」も初日で、そのオープニング・レセプションに参加してきた。パーティは基本的に参加しないが、「八戸レビュウ」なら話は別である。

「八戸レビュウ」に参加した3人のカメラマン(梅佳代さん、浅田政志さん、津藤秀雄さん)も勢揃い。八戸市長や「はっち」の風張館長、「はっち」のスタッフ、吉川由美ディレクターや内田真由美さんも来られていて、みんなに久しぶりにお会いできて楽しかった。

最後の最後で駆けつけた森本千絵さん(「八戸レビュウ」本の装丁)にも会えて話が出来たし、偶然他の展示を手伝いに来ていた佐藤澄子さんにも。

なんか人が次々つながるいいプロジェクトだなぁ。仕切っている吉川さんに感謝である。

1時間ほどいて、執筆があるので早めに切り上げて帰ろうとしたら、熊崎美幸さんも帰るというのでご一緒した。
彼女は歌手で、一度八戸のとあるバーで彼女の歌を聴いて衝撃を受けた。うまいのだ。なんかニーナ・シモンみたいなのだ。

で、それ以来、メールをやりとりしているのだが、帰り道で話していたら、彼女はこれからライブを聴きに行くという。定期的に八戸から東京にライブを聴きに(つまり彼女にとっては勉強に)来ているらしいのである。えらい。

「で、誰のを聴きに行くの?」
「チャカさんのライブですー。もうすごく大好きで」
「へー…(チャカって何だか聞いたことある名前だな。チャカ。。。CHAKA。。。)」
「彼女、昔はポップだったんですけど、いまはジャズを歌っていて」
「ちょ、ちょっと待って。CHAKAって、あのCHAKA? PSY・SのCHAKA !?」
「あ、そうですー。サイズのチャカさん」

おーーーーー、と、しばし絶句。

ボクはPSY・S(サイズ)というグループが大好きだった時期があり、そのアルバム「PIC-NIC」に至っては1000回くらいは聴いているのではないかと思うくらいである。当然そのボーカルを担当していたCHAKAも大好き。あの伸びやかでキレがよくて純朴そうでいて小悪魔的なあの声。いやーーー、あのCHAKAのジャズかーーー! そういえばPSY・Sのころもジャズを歌ってるって聞いた記憶があるなぁ。

「いっしょに行きます? 席あいているかどうか聞いてみますね?」
「あ、いや、えーと、、、ハイ、行きます!」

そりゃ執筆よりCHAKAなのだ。←すこし言い訳がましい
そりゃ〆切よりCHAKAなのだ。←かなり言い訳がましい

ということで、馬車道の「上町63」という小さなバーへ。
20人も入れば一杯なこのバーで、CHAKAのライブがある。こんな小さな箱で聴ける幸せ。というか、よく入れたな。もしかして意外とCHAKAがいまジャズ歌ってるの知られてないのかも。というかボクも知らなかったしな。うーん、こりゃ穴場というか盲点というか稀少なライブだ。。。

CHAKAはカウンターに座っていた。
ボクたちも横に座る。熊崎さんに「あ、いつもどうもー」とかCHAKAさんが言っている。ボクはといえば緊張していた。だってファンなんだもんw

ライブが始まった。
曲名などはCHAKAのブログに書いてあるので省略するが、「Love you madly」や「Watermelon Man」で見せたインプロビゼーションが素晴らしかった。あの声は健在で、より味が出ていい感じになっている。あー、熊崎さんが大好きだというのもわかる。すごいわ、これ。。。CD買おう。

若い泉川貴広のピアノもなかなか良く(まだ生硬なタッチだけど、CHAKAに引っ張られてどんどんよくなっていった)、CHAKAのMCも超おもしろく、しかも小さい箱特有の親密感が漂って、とってもいい時間だった。

CHAKAもブログで「今日は、いい感じのライブが出来た」「泉川君も素晴しかったし、お客さんもたくさん来て下さって、私の歌も良かったと思う。やろうと思っていたアプローチが出来ました」と書いている。どうやらいい日に聴けたみたい。

思いがけない出会いで、少しエナジーも補給でき、おかげで昨日の日曜はわりと執筆がはかどった。
ありがとう、八戸レビュウ、熊崎さん、そしてCHAKA!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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