開かれた人付き合い【書評】Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング

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セルフブランディングとは何なのか。自分のブランドをどうやって構築していくのか。あまり深く考えたことがなく、勝手なイメージで「なんだか難しそう」なんて思っていたのですが、本書を読むことによって逆に難しく考えなくていいんだということがわかりました。

ソーシャルネットワークの中で不特定多数の方々相手に、開かれた"人付き合い"をしていくことこそがセルフブランディング。」本書を読んで一番感じたことです。

ブランディングは”人付き合い”

ブランドというのは相手が抱くイメージや印象です。それを100%完璧にコントロールすることはできません。だからこそ、継続の中で徐々に作り上げていく必要があるわけです。
考えれば、これって人付き合いにおいても同じですよね。相手が感じる自分の印象を簡単に作り上げることなんてできませんし、自分の思い通りに構築することもできません。それはその人と日々付き合っていく中で、徐々に徐々に作られていくものです。
そう考えると、セルフブランディングと言えど、自分を無理にアピールする必要はないのかな、と思います。それは少し暑苦しい行為であり、ずっと続けていると疲れちゃいます。ツイートやブログのエントリーから滲み出る「自分」を大切にしていくことが重要です。

「自分」こそブランド

セルフブランディングは「自分をよく見せる技術」ではありません。あくまで「自分を伝える技術」です。
肩肘はって自分をよく見せようとがんばっちゃうと疲れちゃいます。これでは長く続きません。著者の倉下さんは、セルフブランディングの原則として「自分で行う」「継続する」「嘘はつかない」「短期的な効果を求めない」「自分だけを目立たせない」の五つを挙げています。自分を良く見せようとするのはこの原則に反する行為です。
そんな「自分」を伝えるツールがツイッターであり、フェイスブックであり、ブログであります。自分を伝えていくわけですから、自分自身伝えるに足る人物になろうと、自分を磨いていくことも必要です。というか、ブログなりツイッターなりフェイスブックなりで、自分を伝えていくことが自分を磨くことにつながって行くのだと思います。セルフブランディングを行うということは、自分を伝え、磨いていくことなのかも知れません。

「自分」を共有していく

ツイッターを単純な情報発信ツールだと考えて、更新情報だけしか流さないのは「人」の姿を隠してしまう行為です。
ブログというのは「個性」を出していける場で、それが確かに自分のブランドとなていくのだと思います。そしてさらに「自分」を身近に知ってもらうことができるのが、ツイッターなのだと感じます。
ほんの2、3日前まで、ぼくはツイッターでは、自分のブログの更新情報と気になったブログエントリーをつぶやくことくらいしかしていませんでした。でもこれではつぶやいている本人自身がどんなやつなのかなかなか見えてきませんよね。ちょうどつぶやく環境も構築することができたので、ツイッターをもっと利用して日常のことを積極的につぶやいていき、もっともっと自分を知ってもらおうと思います。

おわりに

本書を読み、ブログを書き、更新することと、ツイッターでつぶやくことの自分の中の敷居が下がったように感じます。「こんなエントリーを書いても誰も読まんのとちゃうか」「これツイートしても意味ないんちゃうか」なんて考えて、躊躇することが多かったんですが、そんな部分にこそ「自分」というのは見えてくるのかもしれないし、無理して気張って「見せるに値するもの」を発信する必要なんてない、気軽に自分が「見せたいもの」を出していけば良いんだ、という気持ちになりました。ブログやツイッターが、今まで以上になんだか楽しくなってきてます。
では、お読みいただきありがとうございました。

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