『iPhone4S』韓国では発売未定なのになぜか予約受付がはじまる 『iPhone5』フライング予約と同じ業者

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米アップルが最近発表した新型スマートフォン(高機能携帯端末)「iPhone(アイフォーン)4S」の予約販売が、韓国で非公式に行われていることが分かった。

現在、『iPhone4S』の予約受付が行われているのは日本、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、英国の7カ国。米アップルが10日に発表した内容によると、7日の受付け開始から24時間で予約販売台数は100万台を突破し、予約初日に60万台を記録した『iPhone4』を超える人気ぶりをみせているという。

だが、韓国はここには含まれておらず、1次・2次出荷国リストにも韓国の名前は入っていない。12月ごろには販売が開始されるものとみられているが、はっきりした時期は全く持って不明。にも関わらず、インターネット上を中心に、非公式な『4S』の予約販売の受付が始まっているのだという。

韓国メディア『MONEY TODAY』の報道によると、インターネット上に『iPhone4S』の契約者を募る広告を掲載しているのは、携帯電話を販売する一部の代理店。このような業者は、数週間前まで『iPhone5』の受付を勝手に行っていた業者で、『iPhone5』が発売されないことが分かると『iPhone4S』に名前を変え、再び募集を行っているのだという。これは、アップルや通信業者とは関係なく、代理店が勝手に行っているものだ。

そのため、韓国の通信会社関係者は、非公式な『4S』の予約販売受付で、被害を受ける消費者が出るのではないかと憂慮している。関係者は、「出荷日時が分かっていない状態での『4S』予約販売は、原則的に禁止されている。だが、直営店ではない一般販売店の場合は、止めさせる手段がない」と説明。場合によってはサイバー捜査隊に告発し、サイトの閉鎖措置をとる可能性もあると話した。

また、業界関係者も「『4S』がいつ販売されるか分からない状況で個人情報だけ集めて悪用する場合もあり、商品が販売されても早く購入できるという保証もない」、「予約金を要求するケースもある」と非公式の予約を行わないよう注意を促している。

どの通信会社からいくらで販売されるのかも分からない状態での予約は、とても危険な行為。それでも、このような非公式な予約販売が横行してしまう背景には、『4S』の販売を待ち望んでいるユーザーが多いということが挙げられるかもしれない。

韓国のサムスンは『4S』の発表を受け、7日にイギリス、フランス、イタリアで販売差し止めを求める仮処分申請を提出し、アップルとの訴訟合戦を激化させている。だが、サムスンの母国である韓国でiPhone人気は予想以上にあるようだ。

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※画像:MONEY TODAYより引用

※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]

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