いざっ、友愛社会へ

蓮舫議員が先端科学技術系の予算に関して「事業仕分け」しちゃおうとしてる件が話題です。

科学者の皆様が怒り心頭で大変なことになってて・・・混乱Loverな私はワクワクしています。


実はちきりん最近は日本を離れてるので時事ネタに疎いのですが、ネットで読むこの関連のニュースの中に「世界一である必要はあるのか?」みたいな言葉があって、ああ、そうだよね、と思いました。


これね、今政権をとっている「民主党+社民党+国民新党」の基本原則を思い起こせば、ごく自然な判断なんです。

だって彼等は一貫して「競争してトップを目指す」という世界を否定してるんだもん。


だって競争なんてしたら、「勝ち組」と「負け組」ができますからね。

スパコンで世界一番とか、自分が勝ち組だったらそれでいい、という発想自体がだめなんです。

友愛なんすよ、友愛。


なので、「弱者を蹴落として世界で一番を目指すために1000億円」なんて予算はありえない、ってことなんでしょう。


競争しなくていいじゃん!

勝ち負け決めなくていいじゃん!

友愛だぜ、友愛!


ってことなんですよ。


みんな自分の選んだ政権の基本原則を忘れちゃいかんですよ。


東京が、上海やシンガポール、香港との“アジアの中核都市”競争に負けないように、税金 1000億円を東京の再開発に投資しよう!っていう話に、みんな賛成する?

「そんなの勝ち組のための政策だ」とか「地方や弱者切り捨てだ」という話になるでしょ。

「先端の人や企業や街が、ますます強くなるための投資」は「もうダメでやんす!」ということになって、民主党政権が誕生したんです。


「いやいや、先端の人が益々強くなれば、いつかは弱者までおこぼれが回ってくるから、弱者も得しますよ」という人に、「そんなの詭弁だ!先端企業や勝ち組の人にいくら投資しても、下の人にはメリットは回ってこないのだ!」って言ってたじゃん。

「より直接的に、下の人達、弱者にそのお金を回すべきだ!」ってことで民主党政権になったんでしょ?


構造は同じですよ。


蓮舫議員ら民主党の仕分けチームはそこを明確にしているわけです。

我々の優先順位は、世界で勝ち抜いてトップを目指す人達ではなく、地方で貧困にあえぎ、修学旅行もいけないような子供達の教育支援であり、だから子育て支援なのです、と。

先端科学に投資しておけば波及効果でいつしか下々まで“技術立国であることの恩恵”を受けられるとかいう“上げ潮派”みたいな考えはまやかしにすぎないのだと。


だから、
“世界での競争に勝って、一番を目指す”ための予算なんて、優先順位高くないですよ。そんな“競争主義”はもう終わったんですよ。




というわけで、


友愛なの、友愛。

競争社会、はんたーい!

なの。



そんじゃー