クーポン共同購入サイト「Groupon」を運営する米Grouponは米国時間2011年9月23日、同社最高執行責任者(COO)のMargo Georgiadis氏が辞任したことを明らかにした。Georgiadis氏は5カ月前に同職に就任したばかりだが、元の職場である米Googleに戻り、米大陸事業のプレジデントに就くという。

 また同社は、過去の売上高の修正を米証券取引委員会(SEC)に同日提出した。修正後の2010年の年間売上高は3億1290万ドルで、これまで報告していた金額の半分以下となる。同社は今年6月に新規株式公開(IPO)の申請書(FORM S-1)を提出し、その際2010年の売上高を7億1340万ドルと報告した(関連記事:クーポン共同購入のGrouponがIPO申請、最大7億5000万ドルを調達へ)。しかし同社はユーザーへの請求額すべてを売上高として報告しており、これには小売り事業者に支払う金額も含まれていた。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、今回の修正は、SECからの要請に応えて行ったもので、手数料のみを売上高として計上している。

 なおGrouponは、幹部辞任に関して「当社は非常に能力の高いチームを構築しているので、この変更が運営に影響を及ぼすことはない」としているが、売上高の半減も含めて、投資家の間で同社に対する懸念が高まっていると米メディア各社(New York TimesCNET News.comなど)は報じている。

[発表資料(COO辞任について)]
[発表資料(SECへの提出書類)]