2011年山田町へ帰省:8月14日の活動報告

■この日の活動成果
・大手書店さんへの寄贈
・山田町図書館への寄贈
・社会福祉法人親和会への寄贈
・Bar Borderへの寄贈

今回の帰省での活動最終日の報告が1ヶ月も先になってしまったことをまずはお詫びいたしますm(_ _)m

息抜きなどしてる間にこんなに時が過ぎてしまいました...。


さて活動最終日は朝から徒歩で山田の町を目指しました。
魚賀波間神社から大沢の町を撮ってみました。

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住宅地だった所がみどりに覆われてしまった風景はなんだか切なくなります。ちなみに柱が残っていたジョイスも解体されておりました。

ガレキの除去もそうですが、前回帰省した際にはボロボロに崩れてしまっていた歩道も徐々に修正されておりました。

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その反面、信号はまだ一つも復活しておらず、この日も秋田県警の方々によって交通整理がされておりました。炎天下の中、お盆の中、他県のはずれで仕事をなさってくださる方々に本当に感謝です。

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ちょうどこの信号付近、陸中海岸の下に花壇があるのですが、そこには北浜地区の老人クラブの手によって1本の木が守られておりました。津波に襲われながら残ったこの1本の桜をみなさんの手で守っているとのことです。来年キレイな花を咲かせてくれることを祈って。

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希望の一本桜:この春北浜、柳沢地区は、チューリップや桜で飾られるはずであった。しかし3月11日の大津波は全てを流し去った。だがこの桜だけは奇跡的に残った。(犠牲になった多くの仲間の慰霊とともに我々に希望をくれたこの桜を大切に保存したいと思う) 二〇一一年七月 北浜老人クラブ


極力歩いて活動していますが、車だと気づかないこういった発見であったり、空気を感じる事ができるんですよね。来年どんな成長を見せているか今から楽しみです。


北浜地区を通り抜けていきましたが、いくつかの流されたお宅の花壇で花が育てられていました。

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どういった気持ちで植えられたんだろうなあと切なくなる反面、悲しみしか無いこの場所に希望のような感情を振りまいてくれる花に、これを植えた方に感謝です。

また、山田北小学校には心強い「心をつないで前へ」の看板が。

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この環境になってしまったことは大きな不幸ではありますが、震災への反骨精神を胸に立派な大人に育ってくれるんじゃないかなって思います。

山田の町に入るといくつかの店が復活を果たしておりました。ゴールデンウィークに帰省した際は建物が無い空き地で営業されていたシューズササキさんもプレハブで営業されておりました。

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また、びはんもびっくりするくらい奇麗な内装で復活しておりました。内装には色んな方のメッセージボードがグルーッと飾られていました。今まで見たスーパーの中で一番素敵☆

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びはんの前には、スマイルガーデン山田商店街という集合店舗が出来ておりました!商店街の方々は協力し合って町の復活に全力を注いでいらっしゃいました。

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他に長崎地区の方には薬王堂さんが仮設店舗で営業されたり、ローソンが新たに出来て難を逃れた住宅街の方々の助けとなっていました。

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12日に大沢小学校に行った際にたまたまいらした大手書店の奥様が是非うちの商店街にも起きたいとの事でお伺いして参りました!

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テント店舗はお盆という事もあり比較的落ち着いておりましたが、びはんなどの大手店舗とうまく棲み分けをしてお互いに協力していってもらえればなあって願います。


あと、長崎地区のところに素敵な雰囲気を放つお店があったので突撃してみました!

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Bar Borderさんの仮設店舗でした!急造したとは思えない外装と内装で、マスターの信念が感じられました!

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山田写真のパンフ版になりますが置いてきました。マスターの言葉が心に残っているのですが、「震災直後の物資、自衛隊、ボランティア、炊き出しとかほんとに感謝してるけど、いつまでもおんぶにだっこじゃいられない!」との気持ちで再開に踏み出したようです。ほんとかっこいい!!今度お邪魔しようと思います。

そして最後にお伺いしたのは、社会福祉法人 親和会さんが運営される小規模多機能居宅介護事業所「恵みの里 眺望(ながめ)」と知的障害者更生施設「はまなす学園」です。現在、元陸中ホテルの敷地にグループ対応型の仮設住宅が出来てそこで皆さん生活されていました。

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いや、ほんとね、動き回った後の陸中ホテルの坂は辛かった笑

って話しは置いといて、こちらでは先日紹介した「海をうらまない」の佐藤さんもいらっしゃってお会いする事が出来ました☆一緒に頑張りましょうね〜の言葉に、はにかみながらもうなずいてくださいました!


こちらを後にして、全3日間の活動が終了いたしました!

お店の復活によって徐々に職場はできてきておりますが、まだまだ足りない状況です。比較的ポジティブな断片を紹介しておりますが、かつてにぎわいのあった場所は建物も何もなくなって、どうなるのかも分からない状況ということには変わりはありません。

今は復活が優先事項ではあるのですが、折角復活したのに売上も伸び悩み苦労するってことはないようにしなければなと感じております。少子高齢化でマーケットが縮小している山田町ですから、山田町に人を引き込むアイディアや外に発信するアイディアは非常に重要と感じております。

物や資金を与える支援も大事ですが、知恵や機会を与える支援も必要に思いました。私はまだしばらくは山田町出身者だからこそできる思い出に関連する支援を中心に行ってまいりますが、自分にも出来る知恵や機会を提供する支援がないものか考えて行きたいと思います。

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このページは、daikick634が2011年9月11日 23:02に書いたブログ記事です。

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