東京都庭園美術館の庭園も、春満開。
桜が見事に咲き誇っております。
もちろん、美術館の近くにも。
あまりに見事なので、ついついシャッターを押してしまいます。
見事なのは、桜だけではございません。
美術館入り口の床のモザイクも、見事なもの。
あ、もちろん。
庭園美術館の見どころの一つであるアール・デコ様式の内装も、それは見事でして。
シャッターを、押す指は止まりません!
「・・・・・・って、ちょっとタンマ!さすがに、美術館内で、写真撮影はマズいでしょ??」
そう思われた方もいらっしゃることでしょう。
いやぁ、それが、今だけ大丈夫なのです♪
3月25日から4月11日まで、と少し短い期間になりますが、
現在、東京都庭園美術館では “アール・デコの館 ―庭園美術館建物公開―” という展示が開催中。
これは、 “建物そのものが展示” という東京都庭園美術館ならではの企画。
あえて、いつものような企画展示を行わないことで、
アール・デコ様式の装飾をそのまま残す旧朝香宮邸の建物の歴史と美しさを堪能できるようになっています。
しかも、写真撮影は、常識の範囲内でOK!
ブログを書く身としては、何とも嬉しい企画なのです♪
というわけで、庭園美術館の内装の素晴らしさを伝えるべく、
今回の記事は、パチパチと撮ってきた写真の紹介がメイン。
文章は、添え付け程度に (笑)
まずは、やっぱり一番圧巻だった大客室から。
内装デザインは、フランスの装飾美術家アンリ・ラパン。
ちなみに、このシャンデリアは、ルネ・ラリックの作です。
展示品は全く置かないで、
ガランとさせているのかと言えば、そんなことはありません。
このように、美術館所蔵のラリック作品の数々が展示されております。
特に気に入ったのは、下の2点。
《金魚》 の皿と、 《ロワトゥレ(キクイタダキ)》 の電灯式多枝型燭台一式です。
この桜の時期に一番オススメしたいのは、
2階の若宮寝室 (子供のための寝室) です。
窓からの眺めが、とにかく抜群!
子供の部屋とは思えないほどの景色です。
ただ、室内にあるラジエーターのカバーを見ますと・・・
やっぱり子供らしい感じ (笑)
続きましては、今回の企画でのみ解放されている貴重なお部屋の数々をご紹介。
手前で目立っている香水塔。
その後ろ、右手に見えているのが、いつもは公開されていない小客室です。
(小客室の中には入れますが、写真撮影は出来ません)
このいかにも和~な感じのお部屋は、小食堂。
宮家の家族が普段使用していたそうです。
いつもは立ち入ることすら出来ない3階も、今回限りで絶賛解放中。
以前から一度は入ってみたいと思っていたウインターガーデンにも、ついに潜入出来ました。
マルセル・ブロイヤーの 《ワシリー・ラウンジ・チェア・セット》 が、
市松模様の内装に映えてて、実にカッコイイです♪
ここは、もともとは、植物を育てる温室として利用されていたそうで。
そういうわけで、室内なのに排水溝があります。
こちらも、ある意味で、貴重なお部屋。
お風呂とトイレです。
内装は豪華なのですが、ユニットタイプでした (笑)
おまけコーナー 『とに~が選んだ照明4選!』
皆様は、どの照明がお好みでしょうか??
前から庭園美術館の内装は、スゴイとは思っていましたが。
今回改めて、つくづく実感。
やっぱり庭園美術館の内装は、スゴイ!
そりゃ、この美術館で、どんな展示をしても、素敵に映ってしまうはずです。
さてさて、評価としては、2ツ星を付けたわけですが。
1週間に1日だけ、になる日があるのです。
それは、金曜日。(僕も昨日行ってきました)
金曜日の午後5時と午後6時45分の2回。
1階大広間に置かれたピアノを使って、フランスの作曲家エリック・サティの曲を、
サティ演奏・研究の第一人者として知られる島田璃里さんが演奏するミニ・コンサートがあるのです。
特に椅子に座って聴くというスタイルではなく、
館内にサティの音楽の調べが響き渡ると言う洒落たスタイルのコンサート。
音楽を聴きながら、庭園美術館の内装を愛でると、それはもう至福の時間でした。
これは、今まで観てきた美術館のイベントの中でも屈指の素敵イベントでした♪
この記事を読んで、 “庭園美術館に行きたいなぁ♪” と思って頂けた方。
来週の金曜まで我慢することを、強くオススメいたします。
最後に。
庭園美術館も、府中市美術館のむら田に対抗しようというのでしょうか。
受付で貰えるワークシートに、ゆるキャラが現れました!
こちらの写真の人物。
この元の主・朝香宮鳩彦殿下と、
その妻・朝香宮允子妃殿下をモチーフにした・・・
でんかとひでんかです (笑)
皇室のオーラが見事なまでに無い庶民派キャラクターです。。。
今後の彼らに期待。