赤ちゃん小さく生まれる 10年前より50~60グラム
昨年生まれた乳児の出生時の平均体重は男の子で2980グラム、女の子で2910グラムとなり、10年前と比べてそれぞれ60グラム、50グラム減少したことが27日、厚生労働省の調査で分かった。出生時の身長も男女とも10年前より若干低くなっており、赤ちゃんが小さく生まれる傾向が明らかになった。
この調査は厚労省が1950年から10年ごとに実施している「乳幼児身体発育調査」。昨年9月、生後14日から小学校入学前の乳幼児1万2426人の発育状況を調査した。
それによると、出生時は男女とも平均体重が減少、身長は10年前と比べて男の子が0.3センチ低い48.7センチ、女の子が同0.1センチ低い48.3センチとなった。3歳6カ月~4歳未満の女の子を除き、小学校入学前まで平均の体重と身長がいずれもわずかに低下していた。
乳幼児のひとり歩きなどの運動機能のほか、単語を言う言語機能も10年前と比べて発育がやや遅くなっている傾向も判明した。
厚労省は「はっきりした理由は分からないが、出産が早まっていることが影響している可能性がある」としている。