追跡!真相ファイル「低線量被ばく- 揺らぐ国際基準」を見た。
事前予告がセンセーショナルであった上、内容的にも物議を醸す部分がいくつかあったようで、放送直後からいろんな反応がネット上に出ている。それはさておき、私自身はスウェーデンの部分で誤解を与える内容があったように思うので、コメントしたい。
【 サーメ人の村が受けた外部被ばくの量 】
スウェーデン北部のヴェステルボッテン県に位置するサーメ人の村。トナカイ遊牧をして暮らしている人々だが、チェルノブイリ事故後、食品を通じた被ばくによると思われるガンが増えているという。
番組では、「チェルノブイリ事故で発生した放射性物質が降り注いだときの放射線量は年間0.2mSv」と説明していた。これは地表に降下した放射性物質による外部被ばくのことだと思われるし、自然放射線量を除いた値だろうが、事故直後に年間0.2mSvとというのはあまりに低い値だと感じる。
1987年にスウェーデンの放射線防護庁が発表した報告書「Radiation doses in Sweden as a result of the Chernobyl fallout」に示されたデータによると、事故から1年間に地表から受けたガンマ線による積算被ばく量は、
・国全体の平均は一人あたり0.15mSv
・イェーヴレボリ県とヴェステルノルランド県の平均は一人あたり0.5mSv
だという。
イェーヴレボリ県とヴェステルノルランド県とは、今回の番組の取材先となったヴェステルボッテン県の南に位置する2県だ。
ただ、0.5mSvといってもあくまで2県内での平均の話。図の色の濃淡はセシウム137による地表汚染の度合いを示したものであり、凡例の単位はkBq/m2だ。ここから分かるように、場所によっては7万ベクレル以上の汚染を受けるなど、差が激しい。だから、先に挙げた報告書の中では
・イェーヴレボリ県内で2mSvの被ばくを受けた人は約25000人。
・3.5mSv の被ばくを受けた人は約1500人。
・7mSv の被ばくを受けた人は約100人。
と同じ県の中でも被ばくの量がもっと高かった人が多数いたことを示している。
肝心のヴェステルボッテン県の状況は分からないし、取材を受けたサーメ人の村が県内のどの場所なのかも分からないが、事故直後の汚染の影響をある程度受けた場所だと番組から判断すれば、イェーヴレボリ県とヴェステルノルランド県の平均である0.5mSvより低いことは考えられにくい。しかも、0.2mSvという値は、スウェーデン全体の平均である0.15mSvと比べてもあまり変わらない。仮に赤い地域、もしくは茶色の地域だとすれば、イェーヴレボリ県のデータからの類推に基づくと、3.5mSv~7mSvくらいの外部被ばくをチェルノブイリ事故によって受けた可能性もある。
だから、番組のこの部分を根拠に「わずか0.2mSvの外部被ばくでガンが増加した」と解釈すべきではないと私は思う。この村はもっと高い3.5mSv~7mSv程の被ばくを受けていた可能性を排除できない。ただし、以下で書くようにサーメ人の村ではトナカイの肉などを通じた内部被ばくによる影響もあるだろうから、ガンが発症したとしても外部被ばくだけが原因ではないだろう。
さらに言えば、スウェーデンの自然放射線による外部被ばくの量は年間1mSv、環境放射線(地表から住宅内に進入するラドンや医療による被ばくなど)も加えれば年間4~4.5mSvだということを考えれば、この0.2mSvという数字がいかに小さなものかが分かる。
【 ガン増加に関するテロップ 】
このサーメ人の村ではガンが増えている、という。「事故の前と比べると34%増加しました」とナレーションが入るが、画面のテロップには「がん1年あたり 34%↑」と書かれている。これでは意味不明だ。
あたかもガンの発症件数が1年ごとに34%増えている、と誤解されかねない。番組がここで言いたいのは、ナレーションの通り、事故前と現在の比較であろう。
私の推測では、おそらく、事故前の例えば1985年と、2010年のそれぞれ1年間におけるガンの発症件数を比較すると34%増えている、と言いたいのだろうが、「1年あたり」という言葉を変な場所に入れてしまったために、意味不明のテロップとなったのだと思う。
ついでに、34%増加と言っても、ここにはチェルノブイリ事故以外の要因(例えば、食生活の変化、喫煙 etc)による発症増加もたくさん含まれているだろうから、これだけでは何とも解釈が出来ない。
【 トナカイの肉に含まれる放射性物質の基準値について 】
番組では「事故直後、スウェーデン政府は食品に含まれる放射性物質の安全基準を設けた。人々が良く食べるトナカイの肉は、1kgあたり300Bq(日本の暫定基準値 500Bqより厳しい値)とされた」と説明し、あたかも「日本の暫定基準値よりも厳しい値であったのにガンが増えた」という印象を与えかねない。
実際には、確かに事故直後にトナカイの肉に含まれるセシウムの量は300Bqと設定されたものの、事故から1年あまりが経った1987年6月1日に、トナカイやヘラジカ、湖沼魚、ベリー、キノコなど「あまり頻繁に摂取しない食品」に限っては1500Bqに引き上げている。そして、この値が現在まで維持されている。事故直後はトナカイの基準値が300Bqと設定されたため、それを上回る汚染を受けたトナカイの肉が大量に処分されたが、1500Bqに引き上げてから廃棄処分にされるトナカイの数が大きく減っている。
ちなみに、トナカイの肉は「スウェーデン人がよく食べる」と番組内で説明があったが、実際はそんなことはない。スウェーデン人一般にとっては食べる頻度、もしくは量の少ない食品であるから1500Bqに引き上げられたのである。
一方、サーメ人は普段から頻繁に食べている。だから、国は基準値設定とは別に、彼らに対して特別の「食事アドバイス」を配布し、トナカイを食べる際にどのような点に気をつけて、内部被ばくを極力防ぐべきかを指導してきた。しかし、その後の追跡調査などによると、サーメ人はそれでも一般のスウェーデンの人々よりもたくさんの内部被ばくを受けたことが明らかになっている。
チェルノブイリ事故から50年間に内部被曝によって受ける放射線量の積算(放射線防護庁)
左端の棒は、まさにヴェステルボッテン県に住むサーメ人。ただし、県の広範囲に分散しているため、番組が取材した村とは限らない
詳しくは、2011-04-06:チェルノブイリ原発事故のあとのスウェーデン
したがって、番組のこの部分から読み取れることは、「300Bqという基準値にもかかわらずガンが増えた」ということではなく、「トナカイの肉を一般の人よりも比較的頻繁に食べる人たちがおり、その人たちが基準値が1500Bqに設定されたトナカイの肉を食べ続けた結果、ガンの発症が増えた疑いがある」ということだろう。
※ ※ ※
私が言いたいのは、低線量の外部被ばく、もしくは内部被ばくは問題がなく、心配する必要がない、ということではない。低レベルの被ばくでも、何らかの健康被害はあるだろうし、なるべく避けるべきだと思う。
私が言いたいのはむしろ、この番組が(暗黙に)示唆しようとしている因果関係もしくは解釈の仕方を、視聴者が受け入れるに値する根拠がこの番組には乏しい、ということだ。
事前予告がセンセーショナルであった上、内容的にも物議を醸す部分がいくつかあったようで、放送直後からいろんな反応がネット上に出ている。それはさておき、私自身はスウェーデンの部分で誤解を与える内容があったように思うので、コメントしたい。
【 サーメ人の村が受けた外部被ばくの量 】
スウェーデン北部のヴェステルボッテン県に位置するサーメ人の村。トナカイ遊牧をして暮らしている人々だが、チェルノブイリ事故後、食品を通じた被ばくによると思われるガンが増えているという。
番組では、「チェルノブイリ事故で発生した放射性物質が降り注いだときの放射線量は年間0.2mSv」と説明していた。これは地表に降下した放射性物質による外部被ばくのことだと思われるし、自然放射線量を除いた値だろうが、事故直後に年間0.2mSvとというのはあまりに低い値だと感じる。
1987年にスウェーデンの放射線防護庁が発表した報告書「Radiation doses in Sweden as a result of the Chernobyl fallout」に示されたデータによると、事故から1年間に地表から受けたガンマ線による積算被ばく量は、
・国全体の平均は一人あたり0.15mSv
・イェーヴレボリ県とヴェステルノルランド県の平均は一人あたり0.5mSv
だという。
イェーヴレボリ県とヴェステルノルランド県とは、今回の番組の取材先となったヴェステルボッテン県の南に位置する2県だ。
ただ、0.5mSvといってもあくまで2県内での平均の話。図の色の濃淡はセシウム137による地表汚染の度合いを示したものであり、凡例の単位はkBq/m2だ。ここから分かるように、場所によっては7万ベクレル以上の汚染を受けるなど、差が激しい。だから、先に挙げた報告書の中では
・イェーヴレボリ県内で2mSvの被ばくを受けた人は約25000人。
・3.5mSv の被ばくを受けた人は約1500人。
・7mSv の被ばくを受けた人は約100人。
と同じ県の中でも被ばくの量がもっと高かった人が多数いたことを示している。
肝心のヴェステルボッテン県の状況は分からないし、取材を受けたサーメ人の村が県内のどの場所なのかも分からないが、事故直後の汚染の影響をある程度受けた場所だと番組から判断すれば、イェーヴレボリ県とヴェステルノルランド県の平均である0.5mSvより低いことは考えられにくい。しかも、0.2mSvという値は、スウェーデン全体の平均である0.15mSvと比べてもあまり変わらない。仮に赤い地域、もしくは茶色の地域だとすれば、イェーヴレボリ県のデータからの類推に基づくと、3.5mSv~7mSvくらいの外部被ばくをチェルノブイリ事故によって受けた可能性もある。
だから、番組のこの部分を根拠に「わずか0.2mSvの外部被ばくでガンが増加した」と解釈すべきではないと私は思う。この村はもっと高い3.5mSv~7mSv程の被ばくを受けていた可能性を排除できない。ただし、以下で書くようにサーメ人の村ではトナカイの肉などを通じた内部被ばくによる影響もあるだろうから、ガンが発症したとしても外部被ばくだけが原因ではないだろう。
さらに言えば、スウェーデンの自然放射線による外部被ばくの量は年間1mSv、環境放射線(地表から住宅内に進入するラドンや医療による被ばくなど)も加えれば年間4~4.5mSvだということを考えれば、この0.2mSvという数字がいかに小さなものかが分かる。
【 ガン増加に関するテロップ 】
このサーメ人の村ではガンが増えている、という。「事故の前と比べると34%増加しました」とナレーションが入るが、画面のテロップには「がん1年あたり 34%↑」と書かれている。これでは意味不明だ。
あたかもガンの発症件数が1年ごとに34%増えている、と誤解されかねない。番組がここで言いたいのは、ナレーションの通り、事故前と現在の比較であろう。
私の推測では、おそらく、事故前の例えば1985年と、2010年のそれぞれ1年間におけるガンの発症件数を比較すると34%増えている、と言いたいのだろうが、「1年あたり」という言葉を変な場所に入れてしまったために、意味不明のテロップとなったのだと思う。
ついでに、34%増加と言っても、ここにはチェルノブイリ事故以外の要因(例えば、食生活の変化、喫煙 etc)による発症増加もたくさん含まれているだろうから、これだけでは何とも解釈が出来ない。
【 トナカイの肉に含まれる放射性物質の基準値について 】
番組では「事故直後、スウェーデン政府は食品に含まれる放射性物質の安全基準を設けた。人々が良く食べるトナカイの肉は、1kgあたり300Bq(日本の暫定基準値 500Bqより厳しい値)とされた」と説明し、あたかも「日本の暫定基準値よりも厳しい値であったのにガンが増えた」という印象を与えかねない。
実際には、確かに事故直後にトナカイの肉に含まれるセシウムの量は300Bqと設定されたものの、事故から1年あまりが経った1987年6月1日に、トナカイやヘラジカ、湖沼魚、ベリー、キノコなど「あまり頻繁に摂取しない食品」に限っては1500Bqに引き上げている。そして、この値が現在まで維持されている。事故直後はトナカイの基準値が300Bqと設定されたため、それを上回る汚染を受けたトナカイの肉が大量に処分されたが、1500Bqに引き上げてから廃棄処分にされるトナカイの数が大きく減っている。
ちなみに、トナカイの肉は「スウェーデン人がよく食べる」と番組内で説明があったが、実際はそんなことはない。スウェーデン人一般にとっては食べる頻度、もしくは量の少ない食品であるから1500Bqに引き上げられたのである。
一方、サーメ人は普段から頻繁に食べている。だから、国は基準値設定とは別に、彼らに対して特別の「食事アドバイス」を配布し、トナカイを食べる際にどのような点に気をつけて、内部被ばくを極力防ぐべきかを指導してきた。しかし、その後の追跡調査などによると、サーメ人はそれでも一般のスウェーデンの人々よりもたくさんの内部被ばくを受けたことが明らかになっている。
チェルノブイリ事故から50年間に内部被曝によって受ける放射線量の積算(放射線防護庁)
左端の棒は、まさにヴェステルボッテン県に住むサーメ人。ただし、県の広範囲に分散しているため、番組が取材した村とは限らない
詳しくは、2011-04-06:チェルノブイリ原発事故のあとのスウェーデン
したがって、番組のこの部分から読み取れることは、「300Bqという基準値にもかかわらずガンが増えた」ということではなく、「トナカイの肉を一般の人よりも比較的頻繁に食べる人たちがおり、その人たちが基準値が1500Bqに設定されたトナカイの肉を食べ続けた結果、ガンの発症が増えた疑いがある」ということだろう。
私が言いたいのは、低線量の外部被ばく、もしくは内部被ばくは問題がなく、心配する必要がない、ということではない。低レベルの被ばくでも、何らかの健康被害はあるだろうし、なるべく避けるべきだと思う。
私が言いたいのはむしろ、この番組が(暗黙に)示唆しようとしている因果関係もしくは解釈の仕方を、視聴者が受け入れるに値する根拠がこの番組には乏しい、ということだ。
私の言葉としてこの本文の中で使っているわけではありませんので。
実際には、ICRPの思惑に加担しています。
本来なら内部被曝を心配しないといけないのに、
未だに外部被曝についてああだこうだと騒いで、
故意に、国民の目を内部被曝から逸らそうとしています。
ICRPの思惑は、世界中の人達に、
内部被曝を外部被曝と混同させて、
被曝には外部被曝しかないかのように錯覚させることです。
NHKはその思惑に加担しています。
(「低線量被ばく」とは言っても、
... 外部被曝のデータを使って話をしている)
外部被曝に関してはICRPの言うとおりなのでしょうが、それがどうした。
ほとんどゼロのところで1人か2人かの差のことを批判するくらいなら、
ICRPが内部被曝を無視していることの方を批判しないとおかしい。
外部被曝だけなら1~2人で済むのに対して
内部被曝を含めると10000~1000000人になる、とかいう感じの
(「10000~1000000人」はあくまで例え。話の感じを伝えるための仮の数字)、
1~2人か、10000~1000000人か、の何桁も違って来る差の方を、
問題にして批判しないとおかしい。
内部被曝は、
放射性物質が、細胞に引っ付くか、細胞の構成要素になるかして、
α線粒子やβ線粒子等を周りに撃ち続ける状況のことです。
放射性物質の近くにある細胞は撃たれ続けます。
外部被曝のように、
α線粒子やβ線粒子等が撃たれるとはいえ、すべて身体の外からで、
各細胞は1回当たるか当たらないかという状況、
しかも、ほとんどが皮膚の細胞に当たって身体の中まで来ず、
当たる細胞は皮膚の細胞ばっかりという状況、
に対して得たデータを、
そのまんま、内部被曝に適用していいわけがない。
NHKは、そっちの方を批判しないとおかしい。
政府は、
γ線を測るだけでα線やβ線を測ってもいないのに安全だと言ってないで、
息を吸って肺の細胞に引っ付くプルトニウム(α線)が空中にどれだけあるか、
食べて骨の細胞の一部になるストロンチウム(β線)が食品中にどれだけあるか
とっとと測るべき。
NHKは国民を大量虐殺することになるかもしれない政府のこの態度を批判すべき。
いつも緻密な情報を参考にさせていただいております。
スウェーデン人男性と結婚して現在妊娠中です。東日本大震災後の原発事故には非常に心を痛め(怒り)、様々な情報を追ってきました。
貴ブログより、スウェーデンにおいては、セシウムの一般人の摂取量が多くないと思われるベリー、キノコ類、トナカイなどの動物については他の食物の3倍の1500Bq/kgの基準であるとのことでした。私はこのことを知らずに妊娠初期の器官形成期(胎児の臓器が作られる、放射性物質に対する感受性が強い時期)にトナカイやベリー、カンタレラをかなり食べてしまいました。
日本でスウェーデン産のベリーやキノコ類がかなり最近、何度も輸入禁止となっています。放射性セシウム含有量が日本の基準より高かったからです。
スウェーデン人の日常の食生活において、ベリーやカンタレラなどは非常に大きな比重を占めます。ブルーベリーパイ、ハーロン(ラズベリー)パイは大人気で家庭料理に良く使われますし、肉料理にはリンゴンベリージャムを使います。子供のおやつに良く出されるパンケーキにもハーロンジャムをつけます。女性においても、幼小児期からかなりの量を摂取し続けることになります。これは発ガン性だけでなく、卵細胞の遺伝子に対して悪影響をもたらす可能性があるのではないでしょうか。乳幼児に対しては特に影響が強いのではないでしょうか。助産師も、家族も、このような知識は何もありませんでした。このことは人々の健康について、問題なのではないでしょうか。少なくとも妊娠初期はベリーやキノコを食べるべきでないなどの情報を広く知らせるべきであると思います。
ちなみに、他の点については、日本と比較してスウェーデンの公正な社会や政治、妊娠、出産、育児についての仕組みについては非常に高く評価し、感謝しておりますし、素晴らしい国だと思っております。また、それに対して政治や高級官僚、大企業の癒着が著しく、公正さが減少していき、人々が不幸になっていく一方の日本の今後について非常に心配しております。原発事故後も情報を隠蔽し、多くの人々を被爆させ、避難もさせず(特に妊婦や子供)、食物の安全の確保もしないということに大きな怒りを感じています。必要性の感じられない整備新幹線やリニアモーターカーなどに巨額を投じ、国家財政が赤字だから(赤字になるのが当たり前だと思います)と無理やり消費税を上げようとしているやり方に大きな疑問を感じます。スウェーデンの消費税でさえ書籍などは6%、食料品は12%で、高齢者の介護施設や保育所が大幅に不足し年金は継続の危機にあり、育児に対する女性の負担が非常に大きい結果少子化が進む日本において所得税や年金の負担は決してスウェーデンより低くないと言うことを最近知りました。勿論スウェーデンにおいても多くの問題が生じていると言われておりますが、日本の深刻さと比較すると小さく感じられます。
日本がスウェーデンのように、平等、公正を基本とし(選挙を比例代表で行い)人々が幸せであることを目指すならばどんなに素晴らしい国になることでしょうか。
スウェーデンにおけるチェルノブイリ事故後の情報公開も素晴らしいと思っております。情報公開なしに国民の命を守ることは出来ないからです。
このたびのNHKの番組、私は見ておりませんが、低線量の内部被爆において、サーメの方々の発ガン率が増えたのであれば、それは重要なデータだと思います。このような少量の内部被爆で因果関係を完全に証明することは難しいと思います。そして、トナカイなどのセシウム含有量の規制を更に厳しくするか、基準より高い食べ物があるということを一般の人々が知識として広く共有するべきではないでしょうか。
生涯100mSvまでは安全ということではなく、きちんと複数出版されている論文を参考に科学的な根拠に基づき基準を厳しくして欲しいと思っております。特に妊婦、幼小児に対する影響はベラルーシで明らかになっているように計り知れないと思っております。
ご指摘のありましたガンへの喫煙などの影響につきましては、疫学では統計計算を行う際に一般的には喫煙の有り無しで補正が行われます。(本論文ではいかがだったのかはわかりません)
長々とコメントを書かせていただきありがとうございました。今後とも詳細な記事を期待しております。
あの論文の示唆は汚染された食物を長期間にとらざる得ない地域での長期居住は発癌の危険性が増すということです。
あなたのように短絡的な結論を導き出す輩がいるからこそ
トンデル博士の論文を安易な形で紹介したNHKが
批判されているのですよ
その国民が被曝する。
そういう
人間の尊厳の破壊
のようなことが行われ
続いている。
電力会社も
監督機関も
変わらない現状。
日本人は
かなり
侮蔑
されるべき
状態にあるような気がします。
残念です。