■頑張るのが偉い訳じゃないの巻
これから声優を目指す人、また、目指してる人向けのブログ
日本人にはどうしても頑張る事が美徳みたいなところがあります。
だからなのか、養成所でも現場でもやたら頑張ってるアピールしてる子とかいるし、
ネットの一般の評価でも、この子は頑張ってるからどうのとか書かれてたりするのをよく見かける。
でもね
頑張る事が大事な訳じゃ無い!
今回はそんな話。
先に書いておきますが、じゃ、怠けてりゃいいのかってことじゃないですよ。
多くの人がアニメの声優を目指してるでしょうから、アニメの事で言うと、声優って言うのはキャラクターの絵に合わせて声をあてるのが仕事です。
ここで一番大事な事ってなんでしょう。
映像に合わせて芝居をする
ということですよね。
例えばαというキャラクタの演技をするとして、
声優Aさんはキャラクタになりきるために台本を何度も何度も読み込んで頑張って役作りをして頑張って演技をしました。
声優Bさんは台本を読んですぐに状況やキャラを理解し、頑張らずに自然に楽に演技をしました。
さて、各声優からアウトプットされた「成果物」が同じだったとします。
どちらの声優がいいと思いますか?
どちらの声優が優秀だと思いますか?
それとも結果として出てきた物が同じなら同等ですか?
頑張って演技した声優Aさんは偉いですか?
努力せずに楽に演技した声優Bさんは頑張ってないからダメですか?
そんなことは無いですよね。
どちらかというと頑張らないと演技できない声優Aさんの方がリスクが高いです。
頑張らないとできないということは現場で演技を直された時に対応できないかも知れないから。
そして、今は自然な演技の方が好まれます。
とは言え、声優Bさんは楽に自然にやってしまっている事で「なりきってしまっているからこそ修正ができない」って事もよくあります。
だから役作りの時はあまり作り込んでこない方が良かったり。
声優の現場でどちらにも言える事はディレクターに言われた事をきちんと直せるか否かです。
要するに必要なのは台本の読み取り能力と現場対応能力。
そのために必要なものはセンスと技術。
この二つって相反するところがあって、
技術は努力によって身につくもの
センスは努力だけでは身につかないもの
なんです。
センスが良ければ技術は早く身につくしってことで、密接に連動してるにも関わらず、なかなかうまくいかない人が多い。
アプローチが違うものなのに、なんでも頑張れとか努力すれば…とか考えるからセンスが身につかない。
技術は身につける物でセンスは覚醒させるものと考えた方がよいです。
この違いわかりますか?
センスというのはその人なりの個性と強く結びつくものだから、他人から授かったものを引き出しにしているだけでは本質的にセンスを磨いている事にはなりません。
その引き出しをどう開けてどう組み合わせるかがセンスなのです。
ちょっと抽象的でわかりづらくなってきたぞぅ。
話を戻します。
キャラクタの演技をすることが目標です。
キャラクタに命を吹き込むのが声優の仕事です。
声を初音ミクのようにコンピュータで超正確にあてることでは無いはず。
話は脱線するけど、
ちなみに演技が上手いというのはどういうこと?
滑舌が良いこと?
腹から声が出てること?
その前にまずは以前に書いたこちらの記事 を読んで来て下さい。
技術というのは演技をする時に必要になる手段のひとつです。
技術に走りすぎると「心」が無くなります。
さて、技術とセンスの話題になると話が長くなるので別で書くとして、結論に行きますが
頑張らないと演技できない人、頑張らないと技術が身につかない人は頑張ってください!
でも決して頑張ればできるようになるわけではありません!
そして
頑張らなくても演技できる(と思い込んでる)人は奢らないで下さい!
楽に演技できる人は頑張らなくても良い分、どんどん自分の引き出しを作ってください。
頑張らないと引き出しをつくる事ができない人は頑張ってください!
しかし、演技がテンプレート化している人はこの限りではありません(この話も長くなるからまた今度)。
もうわかりますよね。
頑張ることは目標じゃなく手段でしかない。
なのに、いつのまにか頑張ることが目標になっちゃってる人がよくいるんです。
頑張らないとできないなら頑張るしかないけど
頑張らなくてもできるならその方がよい
だって頑張らないとできない人よりも時間も精神的余裕もあるんだから、その分 演技を磨く時間に充てられるじゃない。
あとね、「頑張ってる人」って頑張れば頑張る分、精神的に別の回路が動いちゃうんだよね。
それが上手く働けば良いけど、殆どの場合が上手く働かないのです。
そんな訳で、頑張れば良いってもんじゃないって話でした。
これは普通のお仕事でも同じなんだけどね。
日本人にはどうしても頑張る事が美徳みたいなところがあります。
だからなのか、養成所でも現場でもやたら頑張ってるアピールしてる子とかいるし、
ネットの一般の評価でも、この子は頑張ってるからどうのとか書かれてたりするのをよく見かける。
でもね
頑張る事が大事な訳じゃ無い!
今回はそんな話。
先に書いておきますが、じゃ、怠けてりゃいいのかってことじゃないですよ。
多くの人がアニメの声優を目指してるでしょうから、アニメの事で言うと、声優って言うのはキャラクターの絵に合わせて声をあてるのが仕事です。
ここで一番大事な事ってなんでしょう。
映像に合わせて芝居をする
ということですよね。
例えばαというキャラクタの演技をするとして、
声優Aさんはキャラクタになりきるために台本を何度も何度も読み込んで頑張って役作りをして頑張って演技をしました。
声優Bさんは台本を読んですぐに状況やキャラを理解し、頑張らずに自然に楽に演技をしました。
さて、各声優からアウトプットされた「成果物」が同じだったとします。
どちらの声優がいいと思いますか?
どちらの声優が優秀だと思いますか?
それとも結果として出てきた物が同じなら同等ですか?
頑張って演技した声優Aさんは偉いですか?
努力せずに楽に演技した声優Bさんは頑張ってないからダメですか?
そんなことは無いですよね。
どちらかというと頑張らないと演技できない声優Aさんの方がリスクが高いです。
頑張らないとできないということは現場で演技を直された時に対応できないかも知れないから。
そして、今は自然な演技の方が好まれます。
とは言え、声優Bさんは楽に自然にやってしまっている事で「なりきってしまっているからこそ修正ができない」って事もよくあります。
だから役作りの時はあまり作り込んでこない方が良かったり。
声優の現場でどちらにも言える事はディレクターに言われた事をきちんと直せるか否かです。
要するに必要なのは台本の読み取り能力と現場対応能力。
そのために必要なものはセンスと技術。
この二つって相反するところがあって、
技術は努力によって身につくもの
センスは努力だけでは身につかないもの
なんです。
センスが良ければ技術は早く身につくしってことで、密接に連動してるにも関わらず、なかなかうまくいかない人が多い。
アプローチが違うものなのに、なんでも頑張れとか努力すれば…とか考えるからセンスが身につかない。
技術は身につける物でセンスは覚醒させるものと考えた方がよいです。
この違いわかりますか?
センスというのはその人なりの個性と強く結びつくものだから、他人から授かったものを引き出しにしているだけでは本質的にセンスを磨いている事にはなりません。
その引き出しをどう開けてどう組み合わせるかがセンスなのです。
ちょっと抽象的でわかりづらくなってきたぞぅ。
話を戻します。
キャラクタの演技をすることが目標です。
キャラクタに命を吹き込むのが声優の仕事です。
声を初音ミクのようにコンピュータで超正確にあてることでは無いはず。
話は脱線するけど、
ちなみに演技が上手いというのはどういうこと?
滑舌が良いこと?
腹から声が出てること?
その前にまずは以前に書いたこちらの記事 を読んで来て下さい。
技術というのは演技をする時に必要になる手段のひとつです。
技術に走りすぎると「心」が無くなります。
さて、技術とセンスの話題になると話が長くなるので別で書くとして、結論に行きますが
頑張らないと演技できない人、頑張らないと技術が身につかない人は頑張ってください!
でも決して頑張ればできるようになるわけではありません!
そして
頑張らなくても演技できる(と思い込んでる)人は奢らないで下さい!
楽に演技できる人は頑張らなくても良い分、どんどん自分の引き出しを作ってください。
頑張らないと引き出しをつくる事ができない人は頑張ってください!
しかし、演技がテンプレート化している人はこの限りではありません(この話も長くなるからまた今度)。
もうわかりますよね。
頑張ることは目標じゃなく手段でしかない。
なのに、いつのまにか頑張ることが目標になっちゃってる人がよくいるんです。
頑張らないとできないなら頑張るしかないけど
頑張らなくてもできるならその方がよい
だって頑張らないとできない人よりも時間も精神的余裕もあるんだから、その分 演技を磨く時間に充てられるじゃない。
あとね、「頑張ってる人」って頑張れば頑張る分、精神的に別の回路が動いちゃうんだよね。
それが上手く働けば良いけど、殆どの場合が上手く働かないのです。
そんな訳で、頑張れば良いってもんじゃないって話でした。
これは普通のお仕事でも同じなんだけどね。